WEBサイトのタイトルタグは、SEO対策として最も重要な部分です。
しかし、まだまだタイトルの付け方が甘いサイトが多数存在していますので、ここでは、WEBサイトのタイトルの付け方のお話をご紹介させていただきます。
タイトルは、内部SEO対策で最も重要な部分
ひとくちに、『SEO対策』といっても、SEO対策は、以下の3つの分類に分けられます。
- 内部SEO対策
- 外部SEO対策
- コンテンツSEO対策
それぞれの言葉の意味をざっくりとご説明させていただきます。
内部SEOとは
内部SEO対策とは、WEBサイトの構成やHTML文のタグ付けなど、WEBサイト運営者側で施すことができる対策です。
※サイトのタイトル付けも、サイト運営者が自分で付けられるので、内部SEO対策の一つです。その他には、見出しタグや画像の補足情報を付加するためにalt情報を付け加えるのもすべて、内部SEO対策です。
外部SEOとは
外部SEO対策とは、サイト運営者が自分ではコントロールできない部分です。
最も代表的なものは、被リンク(自社サイトにリンクを張ってもらうこと)が挙げられます。リンクを張ってもらうかどうかは、他者に依存しており、ここは現在、自分たちではどうすることもできません。
被リンクをコントロールしようとして、自作自演のリンクをしたり、被リンクを購入するとペナルティを受けて検索結果の圏外に飛ばされてしまいますので、絶対にやめましょう。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEO対策とは、サイトの中身で勝負する(WEBサイト本来の役割を高める)対策です。
ユーザーにとって面白い記事や役立つ記事、興味深い記事などをWEBサイトに掲載することで、検索結果の上位表示を狙います。(※この部分がWEBサイト運営者の腕の見せどころです。)
最も大切な施策はコンテンツSEO
以上の通り、SEO対策には、内部SEO、外部SEO、コンテンツSEOという3つの手法があります。
そして、近年、『コンテンツ is キング』という言葉をよく耳にしますが、その言葉の通り、この3つの対策の中で、最も重要な対策は何かというと、ズバリ、コンテンツSEOです。
対策の優先順位をつけるとしたら、以下の通りになります。
コンテンツSEO > 内部SEO >…> 外部SEO
※WEBサイト運営開始直後は、外部SEOのことは考えなくても大丈夫です。(むしろ、忘れてください。)
ただし、コンテンツSEOは、日々の継続と時間が必要
しかし、コンテンツSEOを施すのは、日々、ユーザーを満足させるようなクオリティの高い記事を書き続けなければなりません。
そのため、一朝一夕でサイトの順位に影響を与えることが難しいのです。逆に言うと、圧倒的な有益なコンテンツが溜まっているサイトは、価値あるサイトとなり、競合他社が簡単には追いつけなくなります。ご参考:SEOとは、筋肉トレーニングのようなもの
一方、内部SEOは、一回設定したらほったらかしでOK
コンテンツSEOは、時間もコストもかかる一方、内部SEOは、一度、正しく設定してしまったら、後は何か特殊なことをする必要がありません。
※逆に言うと、うまく設定しないと、修正しない限りSEOが働きません。
内部SEO対策で最も重要な部分は、ページタイトル
と、ここまで前置きが非常に長くなってしまいましたら、ここからがこの記事の本題です。
まずは、以下の図をご覧ください。
これは、本サービスのクライアントさんの検索順位の推移ですが、狙ったキーワードの検索順位が急激に上がっています。
そして、実は、この時やった施策は、WEBサイトのタイトル変更だけです。
このように、タイトルの変更だけで、狙ったキーワードの検索順位の上位表示ができます。それほど、検索順位において、タイトルが非常に重要だということです。(うまくいくと、ページタイトルを変更しただけで、検索順位を改善できます。)
じゃあ、どのようにタイトルを決めればいいのかというと、以下の7つ点をチェックすればOKです。
賢いタイトルの決め方
それでは、具体的なタイトルの決め方をご紹介させていただきます。ページタイトルは以下の7つのポイントを守っておけば問題ありません。
- 事前に競合他社の使っているキーワードを調べておく
- 事前にキーワードの検索数を確認しておく
- タイトルの前の方にキーワードを入れておく
- キーワードは何度も使わない
- 文字数は30文字程度とする
- 地域ビジネスをしている方は必ず地域名を入れる
- 競合にない訴求ポイントを入れる
事前に競合他社の使っているキーワードを調べておく
まず最初にやってほしいのが、競合調査です。
あなたの会社や事業の競合となる他のサイトはどんな言葉を使ってタイトルをつけているかを確認します。
具体的な調査方法としては、実際に検索キーワードを使って検索してみることです。(僕の場合、『オウンドメディア 構築』というキーワードでの上位表示をさせたいので、このキーワードを使ってみました。)
検索結果を見ることで、上位表示されているタイトルはどんなタイトルを付けているかを参考にすることができます。(※できれば、中身も上位10ページくらいは見ておきましょう。)
※ちなみに、検索結果を見る場合は、シークレットモードで検索するようにしましょう。(通常の状態で検索すると、検索結果がカスタマイズされてしまい、実際の順位と異なります。)ご参考:本当の検索順位を知りたいときは、シークレットモードを使おう
事前にキーワードの検索数を確認しておく
次にやるべきことは、検索キーワードの検索数を確認することです。
実際にどれくらいのユーザーが検索キーワードを使っているかをキーワード調査ツールを使って見ておきます。(ほとんど検索されないキーワードで上位表示されてもあまり意味がありませんので。)
『オウンドメディア 構築』でキーワード調査した結果例
※キーワードプランナーはこちらからご利用いただけます。https://adwords.google.com/ko/KeywordPlanner
その他の検索キーワードに関する補足情報はこちら:最適な検索キーワードを見つけてビジネスを加速させる方法
タイトルの前の方にキーワードを入れておく
競合のサイトタイトルを見て、キーワードプランナーで検索数を調べていくと、おのずと、自分のサイトに付けたいタイトルもだんだんとイメージができるようになると思います。(※もちろん、他社とまったく同じタイトル名はダメです。)
そして、次に考慮すべきことは、タイトルの前方に検索されたいキーワードを持ってくることです。
検索エンジンは、タイトル前方にあるキーワードを重要ワードとして評価しているため、この施策を実施します。
キーワードは何度も使わない
また、検索キーワードで上位表示されたいからといって、キーワードを何度も使うのはやめてください。
不自然な内部対策は、グーグルもしっかりと見ているので、過剰なキーワードの羅列をすると、検索順位が下がります。
文字数は30文字程度とする
タイトルの文字数が少なすぎると、キーワードとして引っかかりにくくなりますし、長すぎる場合も不自然なSEO対策として見られてしまいます。
そのため、タイトルの文字数は、30文字程度としてください。
地域ビジネスをしている方は必ず地域名を入れる
現在のグーグルの検索エンジンは、かなり進化していて、ユーザーの場所情報を元にして、検索結果を返すようになっています。(要するに、自分のいまいる場所に近いWEBサイトが上位表示されるようになっています。)
ただ、だからと言って、WEBサイト運営側としては、地域名を入れないよりは、地域名もタイトルに入れたほうが、より検索上位に表示されることに変わりはありません。
そのため、何か特別な理由がない限りは、サイト名に自社の商圏の地域名を入れるようにしましょう。
競合にない訴求ポイントを入れる
最後は、差別化のお話です。
ここまでお話したような内部対策は、競合他社も知っている可能性が高いです。そのため、検索結果の表示名でも、他社との差別化を図る必要があります。
ご自身のビジネスにおいて、競合他社との差別化ができるポイントがあったら、タイトルにも一言付け加えておきましょう。
そうすることで、検索結果が表示されたときにクリックしてもらえる可能性があがります。(ついでに、コンバージョン率も上がります。)
また、その他の内部SEO対策やSEOライティングの方法は、こちらの記事もご参考にしてください。 → WEBマーケターが押さえておくべき10のSEOライティング
以上、ご参考まで。
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