- 読む人のこころを動かすような文章を書きたい。
- 面白い文章を書きたい。
と思う方は、この本を読んでおくことを強くおすすめします。
文章を書くスキルは誰でも身に付く
「私には文才がない」という言葉をよく聞く。多くの人が、生まれ持った能力があればすらすらと文章を書くことができ、それがないと、にっちもさっちもいかないというふうに思っているようだが、そんなことはない。ちょっとしたテクニックを身につければ、それほど苦労せずに文章が書けるようになる。
これは僕も同感です。
文章を書くスキルは、一度身に付けることができれば、生涯において役立てるスキルになりますので、ここでは、特に使えそうなテクニックをご紹介させていただきます。
読み手を意識する
文書を書くとき、まず心がけてほしいのは、読み手を意識して書くことだ。
日記なら、自分の悩みを長々と書きつけただけの文章でも悪くはない。自分の欲望、自分の思いを、未整理に書き連ねただけでもかまわない。自分にさえわかれば、いや自分にもよくわからなくても、そのときどきの気持ちを書き連ねれば、それでよいだろう。
だが、一人でも読み手がいるなら、読み手を意識しなければならない。文章というのは自分のなかで完結するものではない。あくまでも読み手に対して呼びかけるものだ。
『読み手を意識する』というのは、文章を書く上で一番大切なことかもしれません。
このブログでも、ペルソナの重要性は何度もお伝えしてきました。
読み手のことを一番に思い、その人に何を伝えたいのか、明確な意思があるとき、いい文章が書けます。これは、間違いありません。
読み手を考えたうえで、以下の点を踏まえて書くと、面白い文章が書けるようになります。
面白い文章が書ける4つのポイント
この書籍では、次のテクニックをご紹介してくれています。
- 読み手とは異なる意見や根拠がある
- 読み手の気づかないところに人生を読む
- 読み手が気づいていない指摘、疑問がある
- 特異な雰囲気がある
この4つのポイントは、読み手と自分の違いを浮き彫りにすることで、目立たせるテクニックです。大衆が思っていることと同じ意見を書いても面白くありません。
特殊な経験や面白い体験談がなければ、考え方や見方を変えることにより、注目されることができます。(炎上マーケティングはこの最たる例で、やり過ぎると嫌われますw)
それと、著者がものすごく良いことを言っていますので、以下にご紹介しておきます。
人間には自分の感性で感じることをやめてしまう傾向がある。みんなが言っていることをそのまま信じ、みんなと同じように感じようとしてしまう。素直に感じたり考えたりすれば、みんなと同じはずはないのに、自分で感じたり考えたりするのを怠ってしまうのだ。そうだとすれば、自分自身の感覚で感じ、考えることを心がけ、それを書きつければ、読む人はそこに新鮮さを覚えて、面白いと感じるはずだ。
手垢にまみれた感性ではなく、自分らしい感性をめざして書いてこそ、面白い文章になる。
みんなと同じことを言っていたら、あなたの存在価値はありません。
自分に自信を持って、自分の感性を文章にするから面白いんですね。人に否定される恐怖を乗り越えて、頑張りましょう。
あなたらしい文章を書く方法
個性的な文章は以下のポイントを注意します。
- 道徳的にしない
- 一般的な考えを妄信しない
- 全員に同意されることをめざさない
- 全部を書かずに、一つに絞って書く
- 自分の立場をはっきりさせる
この中でも、最も大切な『全員に同意されることをめざさない』についてご紹介させていただきます。
かなりの人が間違って考えているようだが、多くの人に読んでもらう文章の場合、みんなに共感してもらう必要はない。
あなたの文章を読んで、百人みんなが同意するようなことを書いても、読んだ人は面白いとは思わないだろう。そんな文章は、みんなが言っていること、当たり前のことでしかないからだ。
(※中略)
ものごとにはいくつかの考えがある。書くということは、ある立場を鮮明に打ち出すということだから、ある人々を敵にまわすということでもある。
『誰からも批判や否定をされたくない。』というのは、誰もが持つ感情だと思いますが、文書を書くことにおいては、『批判・否定は覚悟の上。』で書かなければなりません。
なぜなら、誰からも批判・否定されない文章は、存在意義がないからです。
僕自身もこの概念を理解するには、相当の時間がかかりました。なぜなら、批判や否定が怖いから。
でも、文章を書くにつれて、読んだ人全員がYESと言ってくれるような文章は、書く価値が無いし、面白くない!ということを知りました。
あなたがもし、WEB上に文書を書いてUPするときは、『全員から同意されること』よりも、『ある人だけに響く』文章を書くことをこころがけましょう。
その方が、結果的に、面白い文章になり、多くの人に読んでもらえるようになります。
本書には、リアリティを演出するテクニックや修飾語を使うときの注意点など、まだまだ細かいテクニックが紹介されています。文章を書くスキルをアップしたいと思う方は、一読しておくことをおすすめします。
そして、あなたの文章力を上げる一番の方法は、実際に文章を書いてみること意外に無い。ということも、最後にお伝えしておきます。
以上、ご参考まで。
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